英文解釈は、大学受験英語の中でも合否を大きく左右する最重要分野の一つです。
どれだけ単語や文法を覚えても、「構文の正確な読み取り」ができなければ、長文問題で得点を伸ばすことはできません。
実際、難関大合格者の多くは、英文解釈の力を徹底的に鍛えています。
そこで本記事では、大学受験におすすめの英文解釈の参考書・問題集を〈レベル別・偏差値別・難易度別〉に厳選してご紹介します。
基礎から応用まで体系的に学べる定番書から、難関大突破を狙う上級者向けの一冊まで、あなたの現在地に合った参考書が見つかるはずです。
英文の構造を正確に読み解く力を身につけ、英語長文をスラスラ読める“本物の読解力”を養いましょう。
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大学受験英語において「英文解釈がいらない」は間違い

大学受験英語の勉強において「英文解釈なんていらない」と言われることがあります。
これ間違いです。
「英文解釈」は難関大学を目指す受験生にとって必須の勉強過程です。
私も偏差値50~55くらいをさまよっている頃、英語長文を勉強してもなかなか偏差値が上がらず悩んでいた時期がありました。
なぜ、偏差値があがらなかったのか・・・その理由は簡単です。英文解釈を勉強していなかったからです。
「英文解釈の参考書がいらない」というのも間違い
また、世間では「英文解釈の参考書を使わなくても、英語長文問題の参考書や問題集を使えば、英文解釈の参考書や問題集なんていらない」のではないかと言われることがあります。
しかし、こちらも間違いです。
英文解釈の参考書や問題集を使うと勉強効率が良い
なぜ、「英文解釈の参考書」を使う方が良いと思いますか?
理由は簡単です。勉強効率が圧倒的に高くなるからです。
英文解釈の参考書や問題集は英語長文問題の問題集と違って、英文1つに対する解説が詳しく書かれています。
つまり、英文解釈の参考書の解説を読めば、いちいち英単語帳や英文法の参考書を引っ張りだしたりする必要がないのです。
私の場合、英文解釈の参考書・問題集を4冊こなし、偏差値が一気に65を超えました。
こんなことならもっと早く英文解釈の参考書を勉強しておけばよかったなと後悔したのを覚えています。
あなたも英文解釈を勉強し、偏差値70越えを目指しましょう。
大学受験英語では英文解釈を勉強しないと偏差値60は超えられない

では、なぜ英文解釈の勉強が必要なのかについて説明します。
軽い気落ちで英文解釈の勉強をしてても偏差値は伸びないので、ここは重要です。
①英文解釈を勉強すると正確に文章が読めるようになる
受験生に「英文解釈」が必要な理由はシンプルです。
理由
英語長文問題の読む正確性を高め、スピードを速め、偏差値60を突破するため。
というのも英語の文章は勘でも読めますが、勘で読むと正答率は良くて7割ぐらいです。
70%ということはつまり、偏差値60ぐらいが限界。どうあがいても難関大学には届きません。
60だとMARCHや関関同立も受からないかもしれませんね。
これは私自身の経験ですが、高校2年の頃は英単語と英文法を鬼のように勉強していました。
なのに、英語模試の結果はいつも偏差値55~60。ひどい時は50なんて時もありました。
英単語と英文法の知識だけを頼りに、英語を「勘とセンス」で解いていたのです。
当然ながら外国語をセンスで解いたって、点がとれるはずがありません。
英単語や英文法を覚えただけでは、単に英語を「知っている」だけの状態なので、英語の模試では点は取れないのです。
②英単語や英文法を「使える」状態にするために英文解釈が必要
つまり、知っている英単語や英文法を「使える」状態にアップデートするために、英文解釈が必要なんです。
英単語と英文法を覚えても、所詮はバットとグローブを買ってもらったばかりの状態。
必要最低限の道具だけ渡されて「あとは試合出まくれ」と放り投げられるようなもの。
スイング方法もわからないまま試合に出たって、そりゃ打てませんよね。
しかし、こんなにも大事な英文解釈。でもなぜか学校では全く教えてくれません。
③中学校や高校では英文解釈を教えてくれない
私の通っていた高校はいわゆる世間で言うところの進学校でした。
しかし英語の授業は、英文法を教えた後にひたすら多読させるだけ。
学校では、英文解釈の重要性や解き方を教えてくれません。
恐らく、あのまま英文解釈の重要性に気付いていないかったら、難関大はおそらく全部落ちてました。
それぐらい英文解釈は大事なのです。
大学受験英語で英文解釈の勉強をするメリット

前章では、「英文解釈の重要性」について解説しました。
本章では、英文解釈を勉強するメリットについてさらに深堀して説明していきたいと思います。
①英単語・英文法の知識をアウトプットできるようになる
1つ目はこれまでに覚えた英単語・英文法の知識をアウトプットできるようになることです。
先ほど述べたように英語は英単語や英文法だけ勉強しても成績が上がらない科目です。
しかし、その中でも英単語・英文法は他の分野の土台となる大切な要素です。その重要性は他の記事でも述べているのですが、これらはただの基礎。覚えただけでは英語の成績を伸ばすことは出来ません。
基礎だけで入試に挑むのは、サッカーでパスやシュートのやり方を聞いただけで、いきなり試合に出るのと同じくらい無謀なことです。まずはパスやシュートを実際に練習して、動作を体に覚え込ませる必要があります。
英語もこれと同じです。そしてその練習が”英文解釈”になるのです。
これまで暗記してきた英単語や文法が実際の文章でどんな訳し方、使われ方をしているのかを実際に「訳す」という作業を通して体得していくのです。
ちなみに、この時点で「英単語」と「英文法」の勉強が終わっていない方がいたら、まずは「英単語」と「英文法」の勉強を終わらせる必要があります。
「英単語」と「英文法」の勉強法については、以下の記事で詳しく解説しているので、早急に対策をしてください。
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②英語を英語のまま理解できるようになる
2つ目は、英語を日本語なしで英語のまま理解できるようになる事です。
普段、受験勉強で英文を読む時、その英文を日本語に訳してから理解する、というのがほとんどだと思います。
一方、「英語を英語のまま読む」とは、この英語→日本語のプロセスを全部飛ばして読むということです。
たとえば、みなさん知ってるであろう英単語に「dog」というものがあります。
この単語を聞いた時に、犬のイメージが頭に思い浮かんだ人は英語を英語のまま理解できていると言えます。
なぜなら、英語のネイティブスピーカーは「dog」を日本語の「いぬ」とは訳さずに、犬のイメージを思い浮かべているからです。
私たちも日本語で「いぬ」と言われた時は、「犬」と思い浮かべるというよりは「犬のイメージ」を思い浮かべますよね。
このように英語でもネイティブのような感覚で読めるようになったら、だいぶスピード早く読めるようになる気がしませんか?
しかし、
I’m talking with friends in the park.
という英文が出た時に、すんなりイメージが出てくる人は、犬の時と比べて少し減ってしまうのではないでしょうか?
英文解釈はこの英文を見たら、すぐにイメージを浮かべるようにする作業です。
③左から右へ速読できるようになる
簡単に言うと、英文解釈の勉強をすると1つの英文を左から右へ1回読んだだけで意味がわかるようになります。
日本語と同じような感覚で英文も読めるようになります。
つまり、速読が可能になるのです。
大学受験では試験時間との勝負なので、速読ができるようにならないと難関大学合格は難しいと言えます。
以上が英文解釈を勉強するメリットになります。
この3つのメリットを意識して、英語を英語のまま読むということが具体的にどんな状態か想像しつつ、意識しながら今後の英語長文の学習に励んでいただけたら嬉しいです。
「英文解釈の重要性や勉強法」について知りたい方は、関連記事『大学受験の英文解釈の勉強法・やり方』をご覧ください。
大学受験英語におすすめの英文解釈の参考書・問題集【レベル別】

それでは、今までの内容を踏まえて本当におすすめできる「英文解釈の参考書・問題集」を紹介します。
以下の3つのレベルに分けて紹介するので、自分のレベルに合った参考書・問題集を選んでみてください。
ここで紹介した中から選べば間違いありません。
自分に合った参考書・問題集を見つけてみてください。
①英文解釈の参考書基礎編:共通テストレベル【偏差値40~50】

まずは、英文解釈の参考書・問題集の基礎編です。
レベル的には、共通テストレベルになります。偏差値で言えば、40~50くらいの方が勉強するレベルになります。
1.入門英文解釈の技術70
まずは、一推しの「英文解釈の技術シリーズ」です。
ちなみに私は高校時代は英文解釈の技術シリーズを使い、偏差値10アップしました。
このシリーズは3冊の参考書から成り立っています。
- 入門英文解釈の技術70
- 基礎英文解釈の技術100
- 英文解釈の技術100
以下に、それぞれの参考書をいつ頃使えば良いのか、どういった人が使えばいいのかを示していきます。
まずは、「入門英文解釈の技術70」からです。
英文解釈の技術シリーズでは最も簡単な参考書ですね。
一番最初にやることを目的に作られています。
公式サイトに対象となるレベルの人が書いてありました。
レベル:高1、高2、高3、大学入試
共通テストレベル
入門70の到達点は共通テストレベルです。
完璧にして共通テスト8割いくかいかないかというところでしょう。
ですが、そこまで難しい英文がない試験では読めない文章はないでしょう。
それこそ、共通テスト程度なら問題なく読めると思います。
偏差値が40~50台の人におすすめ
英語の成績があまり良くない人に凄く適しています。
そもそも、英語が苦手な人に多いのが「長文が読めない」「時間が足りない」のパターンです。
入門70では、そんなパターンを解消するようにとても丁寧に基礎の基礎から教えてくれます。
中学生レベルの文法事項を整理してくれている
この参考書のどこが素晴らしいかって、親切に中学生レベルの文法事項を整理してやりおなしてくれます。
また、どのように英文法を運用していけば良いか書いてあります。しかし、入門70はそんなコンセプトを掲げているにも関わらず、 語彙レベルが中学英語より若干高いです。
そのため、単語レベルが心配な人は簡単単語帳1冊やるといいでしょう。
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入門英文解釈の技術70の口コミ・評判は?レベル・難易度・使い方を評価
2.英文読解入門基本はここだ!
「英文読解入門基本はここだ!」は、英文の読み方を基礎から解説している参考書です。
今は東進ハイスクールで講義をしている、人気の英語講師・西きょうじ先生が執筆している参考書です。
この参考書の特徴は、SVOCなどの基礎中の基礎から、英文読解の手法を学ぶことができるという点です。
その他にも、主語と動詞の見つけ方など、長文読解に後々いきてくる英文の読み方が盛りだくさんの参考書です。
以下の順番で勉強すれば確実にレベルアップできるようになっています。
レベル感も以下の通りです。
- 英文読解入門基本はここだ!:共通テストレベル
- ポレポレ英文読解プロセス50:MARCH・関関同立合格レベル
- 英文読解の透視図:東大・京大・早慶合格レベル
正確には、「英文読解の透視図」だけは違うのですが、上記は代々木ゼミナールが監修している問題集達で「ポレポレ」の後に「透視図」を勉強される方は多いです。
こんな人におすすめ
- 英語がとにかく苦手で、とくに長文が苦手だという受験生
- 長文読解をいつもなんとなく読んでしまっている受験生
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英文読解入門基本はここだ!の口コミ・評判は?レベル・難易度・使い方を評価
3.入門英文問題精講
続いては、「英文問題精講」シリーズです。
この参考書も以下の3レベルに分けています。
- 入門英文問題精講:日東駒専、産近甲龍レベル
- 基礎英文問題精講:MARCH・関関同立レベル
- 英文標準問題精講:東大・京大、早慶上智レベル
「英文問題精講シリーズ」の特徴としては「解説が丁寧である」ことと「著者の解説動画を無料で見ることができる」点があります。
古くから、続いているこのロングセラー商品である「英文問題精講シリーズ」はコンパクトで持ち運びやすいので、通学中に復習するのにも適しています。
こんな人におすすめ
- 英文解釈初心者
- 著者の動画を見ながら等解説が詳しい問題集が欲しい方
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入門英文問題精講の口コミ・評判は?レベル・難易度・使い方を解説
4.英文解釈教室 入門編
この参考書は、高校教師からの支持も高く、自身の学習教材として使うほど優れた英文解釈の解説書となっています。
こちらの参考書も以下の3つのレベルに分かれており、自分のレベルに合った参考書で勉強すれば確実にレベルアップできるようになっています。
- 入門編:共通テスト、日東駒専、産近甲龍レベル
- 基礎編:MARCH・関関同立レベル
- 新装版:東大・京大・早慶レベル
そして、この参考書は何と言っても以下の特徴が売りです。
- 高校教師が参考にする程の高い網羅性
- レベル順に進めることで「英文が読めるようになる」仕組み
- この1冊で大学受験英語の英文解釈は問題なし
1は上記で説明した通りです。
また、2に関しては英文解釈の最重要事項から順に扱っているため、英文解釈について学ぶことが初めてという方も順に進めることで効率的に英文解釈の技術を身に着けることができます。
つまり、3のように英文解釈の勉強はこの1冊(シリーズ合計3冊)で完結できるのです。
こんな人におすすめ
- なるべく多くの構文対策をしたい
- 1シリーズに絞り徹底的に勉強したい
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英文解釈教室新装版の口コミ・評判は?レベル・難易度・使い方を評価
②英文解釈の参考書応用編:MARCH・関関同立レベル【偏差値50~60】

続いてはここからレベルがグンと上がります。
英文解釈の参考書・問題集の応用編です。
レベル的には、MARCH・関関同立レベルになります。
偏差値で言えば、50~60くらいの方が勉強するレベルになります。
1.基礎英文解釈の技術100
入門70から続く参考書が、基礎英文解釈の技術100です。
入門70に比べるかなり多くの使用者がいます。
恐らく、入門70をすっとばして、基礎技術100から技術100につなげる人が多いんではないでしょうか。
難関大学志望の人が基礎固め
難易度は、難関大学志望の人が基礎固めとして使う感じですね。
以下は公式サイトからの引用です。
レベル:高3、大学入試
簡単に言えば、ほぼ全ての大学どこでもこれでOKって感じです。
英語がそこまで難しくない、地方国公立、中堅私立(MARCHまで)、もちろんセンター試験もこれで網羅できると思います。
共通テストなら8割
共通テストなら8割くらいでしょうか。
この基礎英文解釈の技術100はとても中身の濃い1冊ですので、かなりオススメします。
英単語、英文法をある程度やった人向け
ちなみに、基礎って書いてありますけど、 全然基礎じゃないです。
難関大学を志望する人がその足がかりとして使うものですので、歯ごたえあります。
文法のままならない人がやるとかなり苦労するでしょう。
そのため、英単語帳1冊、英文法も高校の範囲を一周してからやりましょう。
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基礎英文解釈の技術100の口コミ・評判は?レベル/難易度/使い方を解説
2.ポレポレ英文読解プロセス50
「ポレポレ英文読解プロセス50」は難関大レベルの英文を読み解くための参考書です。
この参考書の特徴は、他の英文解釈の参考書とは違い、英文にSVOCを振って解説があるというよりは、講義本チックになっているという点です。
基礎編で紹介した「英文読解入門基本はここだ!」の後に解くことをおすすめします。
ポレポレというやわらかいタイトルや、参考書自体が薄いことからレベル感を勘違いされやすいが、相当な難易度があるので注意が必要です。
こんな人におすすめ
- 高いレベルの英文解釈を勉強したい受験生
- 分厚い参考書よりも、薄くて凝縮された参考書が好きな受験生
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ポレポレ英文読解プロセス50の口コミ・評判は?レベル・難易度・使い方を評価
3.基礎英文問題精講
続いて、入門編からレベルがぐっとあがる「基礎英文問題精講」です。
名前に「基礎」と書いてありますが、基礎レベルではありません。
MARCH・関関同立レベルは合格圏内に入ります。
例題に選ばれている英文はとても良質なものが多く、普通に単語や構文をしっているだけでは上手く訳せないものばかりです。
MARCH・関関同立など、難関大学を目指す学生はこの「基礎英文問題精講」までの勉強はマストです。
こんな人におすすめ
- MARCH・関関同立以上の難関大学を目指している方
- 英文をスラスラ読めるようになりたい方
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基礎英文問題精講の口コミ・評判は?レベル/難易度/使い方を評価
4.ビジュアル英文解釈 Part1
駿台予備校で伝説の英語講師と謳われた、伊藤和夫先生の執筆した参考書です。
先生自身が亡くなられたのが1997年なので、死後20年以上も語り継がれている参考書となっています。
この参考書の特徴は、生徒と先生の対話という設定で書かれているという点です。
生徒役が受験生の抱える疑問点をI先生に聞き、それを先生が解説していくという面白い形をとった参考書となっています。
駿台の生徒が実際にひっかかったところをベースとしているので、効率よく英文解釈を学ぶことができます。
こんな人におすすめ
- 「基本はここだ!」のような英文解釈の基本は身につけたという受験生
- 英語が順調に伸びたけれども、頭打ちになってきた受験生
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ビジュアル英文解釈の口コミ・評判は?レベル・難易度・使い方を評価
5.英文解釈教室 基礎編
基礎編で紹介した内容と同じになりますが、この参考書は、高校教師からの支持も高く、自身の学習教材として使うほど優れた英文解釈の解説書となっています。
以下の3つのレベルに分かれており、自分のレベルに合った参考書で勉強すれば確実にレベルアップできるようになっています。
- 入門編:共通テスト、日東駒専、産近甲龍レベル
- 基礎編:MARCH・関関同立レベル
- 新装版:東大・京大・早慶レベル
MARCHや関関同立以上レベルを目指すなら基礎編までこなしておくと良いでしょう。
こんな人におすすめ
- なるべく多くの構文対策をしたい
- 1シリーズに絞り徹底的に勉強したい
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英文解釈教室新装版の口コミ・評判は?レベル・難易度・使い方を評価
③英文解釈の参考書最難関:東大・京大・早慶レベル【偏差値60~70】

最後に、英文解釈の参考書・問題集の中では、最難関レベルを紹介します。
レベル的には、東大・京大・早慶レベルを目指す方向けになります。
偏差値で言えば、60~70くらいの方が勉強するレベルになります。
このレベルまで到達することができれば、どんな英文がきても意味をしっかりと読み取れるようになるはずです。
1.英文解釈の技術100
英文解釈の技術シリーズの最後の参考書にして、英文解釈の最高峰の難易度を誇る参考書だと思います。
若干解答の丁寧さにかけますが、それも、ハイレベルの参考書ゆえにだからでしょうか。
あと、問題が若干、基礎技術100と被っています。
対象者を公式サイトから引用します。
レベル:高3、大学入試
東大、京大、医学部どこでも英語で戦うことが可能
基礎技術100をやった人は是非この参考書に進んでいって欲しいと思います。
この参考書を完璧にマスターすれば、東大、京大、医学部どこでも英語で戦うことが出来ます。
共通テスト試験レベルでいいのならば、満点を狙うこともできます。
ただ、そもそも難関大学への進学を希望してない人にしてはオーバーワーク以外の何物でもないです。
もちろん、余力がある方、英語で得点稼ぎしたい人などは進んでももらっても構わないですが、その分を他の時間に回したほうがいいでしょう。
東大、京大、早慶などの難関大学志望の人向け
難しい英文を正確に読み取り、高得点を取る必要がある難関大学志望者向け。
この参考書を完璧にマスターできればどこの大学も英語は大丈夫だと思います。
参考:英文解釈技術シリーズのそれぞれの問題数
- 入門英文解釈の技術70:例題が70題、それに対する演習問題が70題の計140題
- 基礎英文解釈の技術100:例題が100題、それに対する演習問題が100題の計200題
- 英文解釈の技術100:例題が100題、それに対する演習問題が100題の計200題
また、例題の英文をCDに収録されているため、それを使って聞き取り、音読、ディクテーションの練習もできるのがさらに良いところですね。
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英文解釈の技術100の口コミ・評判は?レベル・難易度・使い方を評価
2.英文読解の透視図
「英文読解の透視図」は、「英文解釈」の参考書の中で随一の難易度を誇る参考書です。
この参考書は河合塾のトップ講師3人が共同で書いた、高難易度の英文解釈の参考書です。
プロの予備校講師3人が書いているので、自宅でも予備校のクオリティに近い勉強をすることができます。
東大・京大・一橋大の和訳問題対策に最適な英文が多数収録されており、難易度は上記の程ですが、解説が丁寧で分かりやすいのが特徴です。
恐らく、英文解釈の透視図が英文解釈の中で最も難しい参考書のかなと思います。
こんな人におすすめ
- 東大・京大を目指す人、一橋や慶應・早稲田の英語で高得点を取りたい人
- 難しい英文をすらすら読めるようになりたい人
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英文読解の透視図の口コミ・評判は?レベル・難易度・使い方・勉強法を解説
3.英文標準問題精講
最後は最上位の難易度を誇る「英文標準問題精講」です。
こちらも名前には「標準」とありますが、全く標準レベルではありません。
「英文標準問題精講」ができれば、東大・京大、早慶にも合格できるレベルになります。
「英文標準問題精講」は1題ずつの問題の英文は短いですが、110問あり、良質な難問ばかりを取り揃えています。
すぐに1周できるボリューム感だと思うので、ぜひチャレンジしてみてください。
こんな人におすすめ
- 偏差値70レベルを目指したい人
- どんなレベルの高い英文も読めるようになりたい人
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英文標準問題精講の口コミ・評判は?レベル/難易度/使い方を解説
4.ビジュアル英文解釈 Part2
応用編で紹介した「ビジュアル英文解釈 part1」の続編になります。
駿台予備校で伝説の英語講師と謳われた、伊藤和夫先生の執筆した参考書です。
先生自身が亡くなられたのが1997年なので、死後20年以上も語り継がれている参考書となっています。
駿台の生徒が実際にひっかかったところをベースとしているので、効率よく英文解釈を学ぶことができます。
こんな人におすすめ
- 「基本はここだ!」のような英文解釈の基本は身につけたという受験生
- 英語が順調に伸びたけれども、頭打ちになってきた受験生
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ビジュアル英文解釈の口コミ・評判は?レベル・難易度・使い方を評価
5.英文解釈教室 新装版
基礎編、応用編で紹介した内容と同じになりますが、この参考書は、高校教師からの支持も高く、自身の学習教材として使うほど優れた英文解釈の解説書となっています。
こちらの参考書も以下の3つのレベルに分かれており、自分のレベルに合った参考書で勉強すれば確実にレベルアップできるようになっています。
- 英文解釈教室 入門編:共通テスト、日東駒専、産近甲龍レベル
- 英文解釈教室 基礎編:MARCH・関関同立レベル
- 英文解釈教室 新装版:東大・京大・早慶レベル
最高難易度の大学を目指す受検生は新装版までやっておくことをおすすめします。
こんな人におすすめ
- なるべく多くの構文対策をしたい
- 1シリーズに絞り徹底的に勉強したい
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英文解釈教室新装版の口コミ・評判は?レベル・難易度・使い方を評価
6.構造把握のプラチカ
河合塾監修の「構造把握のプラチカ」です。
「構造把握のプラチカ」は20章に分けられていて例文は77個になっています。
20章には英語の動詞や分詞や関係詞などに分けられていて、難しい構文なども練習することができます。
それぞれの品詞ごとによって学んでいくことができます。
構造把握のプラチカのレベルは高いのでMARCH以上の大学を目指す人が使っていく参考書になります。
ただ、東大・京大レベルかと言われれば、そうでもないと思います。
早慶レベルに適しているといったことこでしょうか。
ちなみに、この参考書の残念な点は解説が少ない点です。
問題レベルが高いのに解説が少ないので、しっかりと理解できないまま進んでいく感覚になる受験生もいるかもしれません。
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構造把握のプラチカ英文解釈の口コミ・評判は?レベル・難易度・使い方を評価
大学受験英語対策の英文解釈の参考書・問題集でサクキミ英語のおすすめは?

前章では、英文解釈の参考書・問題集をレベル別で紹介しました。
自分に合った参考書は見つかりましたでしょうか?
ただ、ここで紹介してもなかなか決められないという方も多いのではないでしょうか?
そこで本章では、上記で紹介した参考書のどれを買えばいいか決めかねている、迷っている方に向けて、サクキミ英語の編集部で選んだNO.1の参考書を紹介しておきましょう。
迷ったら、この参考書を買ってください。
①英文解釈の技術シリーズ
まずは、英文解釈の参考書・問題集の中では、最も有名なシリーズです。
レベルも3レベルに分かれており、下位のものから順番に進めていけば確実にレベルアップできます。
しかも、同じシリーズなので、解説も各レベルで違和感なく進めていくことが可能です。
※「入門英文解釈の技術70」の代わりに最近発売された「超入門英文解釈の技術60」でも大丈夫です。
私も現役時代はこの参考書を使いました。質は私が保証します。
②読解入門基本⇒ポレポレ⇒透視図
パターン2は、代々木ゼミナールが監修している問題集達です。
正確には「英文読解の透視図」だけは違うのですが「ポレポレ」の後に「透視図」を勉強される方は多いです。
上記の参考書も3段階のレベルに分かれているので、下位のレベルから無理なくステップアップできます。
この3シリーズは世間でも評価が非常に高いですね。
初期レベルから最高難易度のレベルまで徐々にステップアップできるので、確実に偏差値が上がると思います。
大学受験英語で英文解釈の勉強を始めるタイミングは?

前章では、英文解釈のおすすめの参考書を紹介しました。
「英文解釈の勉強を始めるタイミング」はいつがベストなのでしょうか?
かなり質問が多い疑問なので、本章で触れておきたいと思います。
結論、英文解釈の勉強を始めるベストタイミングは「英単語・英文法」をインプットした直後です。
英語の偏差値を上げるためには、以下の3ステップを意識して学習する必要があります。
- 「英単語・英文法」英語の基礎を暗記
- 「精読」読解の “質” を高める←英文解釈!
- 「多読」”量” をこなしアウトプット
このステップを意識して勉強すれば、間違いなく偏差値は学習時間に比例して伸びます。
私はこの順番を知ってから、ひたすら英文解釈の勉強に明け暮れました。
このステップ2の段階で多読は一切せず、徹底して行なっていたのが英文解釈です。
その結果、英文解釈をこなしただけで偏差値60を切ることがなくなりました。
つまり「精読」の練習だけで、多くの英語長文をこなさずとも、英語の偏差値は十分上がるということです。
焦って「多読」に走る必要はありません。
まずは、今回紹介する参考書と問題集の中から自分に合った参考書・問題集を選び勉強してみてください。
きっと英文を読む質が圧倒的に違ってくることに気がつくはずです。
大学受験英語での英文解釈の参考書の使い方・やり方【勉強法】

前章では、英文解釈の勉強を始めるタイミングについて紹介しました。
本章では今回紹介した英文解釈の参考書や問題集を使っていくのに、おすすめの「使い方・やり方」を紹介していきたいと思います。
①構造把握を行った上で和訳を紙に書く
英単語・英熟語・英文法の基礎がある程度固まってきたら、まずは基礎的な参考書・教材を1つ決め、それに取り掛かりましょう。
その際、和訳をきちんと紙に書くことをおすすめしています。
出来れば問題文もコピーし、SVOCMや接続関係を直接に英文に書き込む方が良いです。
なぜ書くかと言うと、自分の解釈や和訳がどう間違っていたのかしっかりと検討できるからです。
紙に書かずに口頭で訳すだけだと、自分の解釈の思考回路のどこを直せばよいかわからなくなってしまいます。
復習をしないということは勉強している意味がなくなってしまいますよ。
②解説・和訳を見ながら英文構造を全て理解する
そして次に、解説・和訳を見ながらそこに書いてある1パラグラフ程度の英文を、構文から自分で完璧に再現できるようになるまでやり直してください。
ここでいう「完璧」とは、極端に言うならば、歩いている時にふと「あの英文どんなのだっけ」と思い立った時にいつでも、構造から全て思い出して、頭の中で再現できるようになる、というレベルにすることです。
まずは自分が知っている英文で繰り返し訓練を積むことで、同じことが初見の英文でもスピーディにできるようになります。
自分が使っている教材が「完璧」になった。 と思ってから、次の問題に進んでください。
③つまづいたところ、苦手なところを復習する
「参考書の全ての英文構造の理解ができた」と思ったら、解説・和訳なしでもその英文が読めるのかチェックしましょう。
この時に気をつけて欲しいのが、ただの「読める」状態、つまり日本語に直してその英文を理解できる、というレベルではなく、「英語のまま理解できる」状態にするということです。
英語のまま理解できるようになれば、おのずと英文を読むスピードも上がっていきます。
④音読をして英文の処理速度をあげる
「100%の理解=自分の頭の中での再現」ができるようになったら、突っかかるところがなくなるくらいスラスラ読めるようになるくらいまで何度も声に出して読んでいき、英文の処理能力を上げていきましょう。
とは言っても、同じ英文を何度も何度も読むことは、受験本番でいい点数を取れることに直結しません。
なぜなら受験本番で出る英文は、100%初見の文章だからです。
そのため、音読に時間をかけすぎるのはあまりおすすめできません。
あくまでも音読は、勉強に疲れたときのリフレッシュ・英文を理解する作業の一環だと思って取り組んでください。
「音読」には正しいやり方があります。音読の正しいやり方と効果については、関連記事『音読の正しいやり方と効果』をご覧ください。
⑤英語長文の勉強時も、英文解釈の勉強法を意識する
英語長文は「英文の積み重ね」です。
いくら1000words超の長文だからといっても、分解していけば全て短い英文になるのです。
だから、英語長文にとりくむときも、あくまでも基本の読み方は英文解釈と同じ丁寧に読む、という意識を持ちつづけましょう。
特に、急いで読むことに集中しすぎて一文一文の構造理解が疎かになってしまうと、早慶レベルのいやらしい正誤問題には全くと言っていいほど歯が立ちません。
過去問を解く時などは「これは長文だから」と、読み方を変えるのではなく、英文解釈のときと同じ読み方で、一文一文を完璧に理解するつもりで読んでいきましょう。
大学受験英語で英文解釈の勉強が終わったら?次は何やる?

では、英文解釈の勉強が終わった後のことについて紹介しようと思います。
英文解釈が終わったら次が下記の内容に取りかかりましょう。
①英語長文問題で実践練習
英文解釈の勉強後はもう多読で数をこなすだけです。
もう難しくてわからない文章は無いはずなので、安心して多読で読解スピードを上げていって下さい。
日本の受験英語はめちゃくちゃ難しいです。その分求められる英文解釈力も高い。そのため、英語長文問題集を解きまっくて、実際の入試問題の形式に慣れてください。
②英熟語を覚える
英文解釈の勉強が終わったら、英熟語を覚えても良いかもしれません。
英文解釈の勉強をしているということは、「英単語」と「英文法」の勉強は終わっている方だと思います。
しかし、そんな方でも英熟語の勉強には手が回っていない方がほとんどなのではないでしょうか?
それもそのはず。
英熟語を自身も持って覚えたと言える受験生が上位1割程度だと言われています。
他の受験生と差をつけるためにも、英熟語を覚えてもいいかもしれません。
ただ、「英熟語」に関しては、余裕がある人だけで十分です。無理して英熟語に取り組む必要はありません。そこのところは以下の記事で詳しく解説しています。
③過去問を解いてみる
また、英文解釈の勉強が終わったら、過去問を解いてみるのもありだと思います。
サクキミ英語でおすすめしている過去問・赤本の使い方を知りたい方は、関連記事『過去問・赤本の使い方』をご覧ください。
まとめ:大学受験英語で英文解釈は偏差値60突破の登竜門!偏差値70を目指そう

今回は、大学受験英語における英文解釈の参考書・問題集を紹介しました。
自分に合った参考書が見つかったのではないでしょうか?
「英文解釈」を勉強すると、偏差値60を突破できます。そして、英文解釈を勉強してから英語長文問題に取り掛かると偏差値が一気に伸びるので、ここが正念場だと思います。
サクキミ英語で大学受験の英文解釈の勉強法・やり方を知りたい方は、関連記事『大学受験の英文解釈の勉強法・やり方』をご覧ください。
今回は以上です。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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