英文解釈の定番として長年支持されている「ビジュアル英文解釈」。一見すると古典的な参考書のようですが、今なお難関大志望者を中心に多くの受験生に使われ続けています。
文法や構文の理解を“視覚的に”捉えられるよう工夫された解説は、英文を読む力を根本から鍛えたい人に最適です。
とはいえ、「どのレベルの人に向いているの?」「他の解釈系参考書との違いは?」「実際に成績が伸びるの?」と気になる人も多いでしょう。
この記事では、『ビジュアル英文解釈』の口コミや評判をもとに、レベル・難易度・使い方まで詳しく解説します。
英文解釈力を底上げしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
※本コンテンツはプロモーション(PR)を含みます。また、詳しい最新情報に関しては必ず公式サイトをご確認ください。料金は特段の表示がない限りは全て税込表記です。
ビジュアル英文解釈とはどんな参考書?

まず、ビジュアル英文解釈の基本情報から見ていきたいと思います。
ビジュアル英文解釈の特徴
この参考書は「直読直解」といって、英語を決して帰り読みせずに、左か右へと順に読んでいけるようになることを目的に作られた参考書でもあります。
そして「ビジュアル英文解釈」は以下の「part1」「part2」に分かれています。
ビジュアル英文解釈のページ数・問題数
ビジュアル英文解釈のページ数・問題数は下記の通り。
ビジュアル英文解釈Part1のページ数・問題数
- 【ページ数】282ページ
- 【問題数】35文
ビジュアル英文解釈Part2のページ数・問題数
- 【ページ数】281ページ
- 【問題数】26文
30年間も愛されている名著中の名著です。少しでも気になる方はぜひチェックしてみてください。
ビジュアル英文解釈(Part1、Part2)を利用するメリット

前提知識を把握していただいたところで、さらに「ビジュアル英文解釈」を深堀していきたいと思います。
まずは、ビジュアル英文解釈のメリットを紹介しましょう。
①直読直解をモットーに英語を左から右へと順に読めるようになる
ビジュアル英文解釈では「直読直解」がモットーとなっています。
直読直解とは
英語を左から右へと順番に読んでいき、決して前に戻って読み直したりせずに、正確に意味を読み取っていくこと。
つまりネイティブと同じように英語を読むようになることを目的とした参考書なんです。
この直読直解を身につけることで、英語の文章を日本語の文章を読むのと同じ感覚で読むことができるようになるのです。
また英文を前に戻って読み戻すという手間をなくすことができるようになるため、長文問題で「時間が足りない」ということは無くなるはずです。
難関大学合格やTOEIC高得点ためには必須の技術ともいえるので、ぜひビジュアル英文解釈を使って習得しましょう。
②社会人にもおすすめ
上記で紹介したようにこの参考書は「直読直解」を身につけられるので、社会人の方にもおすすめです。
③解説が丁寧
ビジュアル英文解釈が出版から長い時を経て今もなお名著と呼ばれるのは、解説の分かりやすさの所以です。
「ビジュアル」英文解釈というだけあって、豊富な絵によって内容のイメージが湧きやすく、先生と生徒の会話形式によって書かれているため視覚的に見やすい参考書となっています。
また「多くの人がつまづきやすいところ」や「勘違いしやすいところ」を長年予備校教師をやられていた著者が、重点的にわかりやすく指摘してくれます。
私自身もビジュアル英文解釈を使って学習している際に、「んーここがいまいちピンと理解できないなー」っと思っていたら、次のページでまさしくそのことについて解説してくれたことを今でも印象強く覚えています。
④自然と復習ができる仕組み
ビジュアル英文解釈では、1つの構文についてページ数の間隔を空けて複数回学習するため、読み進めていくことで、自然と学習事項を復習できる仕組みとなっています。
たとえば、参考書を進めていると「あそこの so that構文を前に勉強したけど、どういう内容だったっけ?忘れちゃったなー」って思うことがあると思います。
ビジュアル英文解釈では同じ構文がどこで出てきたかを教えてくれる仕組みになっているため、すぐにどこのページを見直したらいいかわかります。
勉強を効率的にできますよ。
⑤単語が難しすぎない
ビジュアル英文解釈は、読者が「英文解釈」のみに集中できるように、例文での英単語は比較的簡単なものになっています。
このように英単語が難しくないため、わざわざ辞書を手元に置いて調べるというめんどくさい手間が不要です。
少しでも興味がある方はぜひチェックしてみてください。
ビジュアル英文解釈を利用するデメリット

メリットがあれば、デメリットもあります。
本章では「ビジュアル英文解釈」のデメリットを紹介しておきます。
①音声CDもなく、ダウンロードも不可
デメリットですが、ビジュアル英文解釈には付属CDなどの音声がないのがちょっと残念です。
ただ、内容は優れているためCDがなくても買うしかない参考書だと思います。
ビジュアル英文解釈のレベル・難易度【どこまでの大学なら対応可能?】

ここでは、ビジュアル英文解釈のレベル・難易度について紹介します。
どのレベルの大学まで通用するのかチェックしましょう。
ビジュアル英文解釈 Part1
- 前提となるレベル:中学レベルの英文法・英単語を理解し覚えている(高校受験時の英語の偏差値50が目安となります)
- 対象となる人:英文解釈の基礎を学びたい英語初心者。単語と文法が分かっていても長文が苦手な人。センター受験者、関関同立・MARCH・地方国公立大学を目指す人
- 勉強後のレベル:英文をスムーズにかつ正確に意味をつかみ読むことができるようになり和訳や長文に強くなる。センター8割、関関同立・MARCH・地方国公立大学への合格を目指せる
前提となるレベル
Part1では主に高校1,2年生の中学、高校英語を理解している人向けに書かれています。英語の偏差値が50前後の人におすすめです。
この参考書は中学レベル、高校レベルの英文法については当然知っているものだとして書かれているため、もし特に「中学英文法がわからない」・「中学英単語を覚えていない」という人はこの参考書を読んでも理解に苦しむと思います。
まずは中学英語、高校低学年の英語を克服してから取り組むことをおすすめします。
対象となる人
英文解釈の基礎を学びたい英語初心者です。
関関同立・MARCH・地方国公立大学を目指す人が勉強するとより深い英文解釈ができるようになると思います。
勉強後のレベル
Part1をマスターすれば共通テストでは8割の160点以上はとれるようになるはずである。
また、この参考書とは別に高校英文法・英単語を学べば、関関同立・MARCH・地方国公立大学といった中堅大学の英語でも合格点が取れるようになります。
それほど優れた英文解釈の参考書です。
ビジュアル英文解釈 Part2
ビジュアル英文解釈Part2はボリューム感では、全部で26章に分かれており、Part1に比べて3分の2くらいの章になっています。
しかし、レベルに関して言うと、ビジュアル英文解釈Part2はPart1よりかなりレベルが高くなっています。
- 前提となるレベル:Part1レベル 英語の偏差値が60以上
- 対象となる人:単語と英文法が分かっていても長文が苦手な人。東大・京大・東工大・一橋大・早慶上智・医学部を目指す人
- 勉強後のレベル:英文をスムーズにかつ正確に意味をつかみ柄読むことができるようになり和訳や長文に強くなる。東大・京大・東工大・一橋大・早慶上智・医学部への合格学力が獲得できる
前提となるレベル
Part2はPart1よりもぐっとレベルが上がり、偏差値60以上の学力が前提となってきます。
対象となる人
そのため、この参考書をおすすめする人は最難関大学といわれる旧帝大や早慶・医学部を目指す人です。
勉強後のレベル
Part2をマスターしたころには大学受験英語においてどの大学であったとしても合格点が取れないということはなくなるでしょう。
東大D判定だった人が「ビジュアル英文解釈Part2」と「速読英単語上級」を3か月やっただけで東大模試における英語の偏差値が80を超えたという話もあるくらいです。
ビジュアル英文解釈の口コミ・評判【利用者の声をレビュー】

今までの内容を踏まえ、「ビジュアル英文解釈」の口コミ・評判を紹介します。
良い口コミだけでなく、悪い口コミも紹介しているので「ビジュアル英文解釈」が気になっている方はぜひチェックしてみてください。
良い口コミ・評判
まずは良い口コミ・評判を紹介します。
良い口コミ・評判①:会話形式が珍しく、わかりやすい
会話形式が珍しい形の参考書になっていて、なおかつその会話形式がとてもわかりやすいです。
「ビジュアル英文解釈」は解説をする際に会話形式の形で書かれています。
他にはないユニークな参考書ですね。
(引用:サクキミ英語調査)
良い口コミ・評判②:高校一年生から取り組むことができるレベルで嬉しい
この参考書は解説が丁寧に書かれています。
実際にpart1は高校1年生から勉強できるレベルになっており、幅広い方が使える参考書になっているのは嬉しいですね。
(引用:サクキミ英語調査)
解説が丁寧で易しいレベルの文章なら、独学でも勉強しやすく嬉しいですね。
悪い口コミ・評判
続いては、悪い口コミ・評判を紹介します。
悪い口コミ・評判①:30年前の出版時からアップデートされていないのが不安
ビジュアル英文解釈はかなり古い参考書になります。
30年前に出版されていて大まかな内容は変わっていないので、そこは不安です。
(引用:サクキミ英語調査)
以上、ビジュアル英文解釈の口コミ・評判でした。
ビジュアル英文解釈の全体的な評価を見るとかなり高い評価になっていました。
30年前に書かれた著書なので、そこだけが不安とういうことくらいですね。
ただ、内容に関しては悪い口コミはなく、おすすめできる参考書となっていました。
私も実際にビジュアル英文解釈を使っていましたが、英文の古さを感じたことはなく、実際にpart2までこなし、普通に偏差値70は取れるようになったので、心配いらないと思いますよ。
もし購入を検討されているなら、必ず購入しておくことをおすすめします。
ビジュアル英文解釈がおすすめできる人・できない人

今までの内容を全て踏まえ、「ビジュアル英文解釈」がおすすめできる人とおすすめできない人を紹介しておきます。
ビジュアル英文解釈がおすすめできる人
- 大学受験英語初心者(偏差値50以下)
- 東大、京大、早慶のような難関大学を目指す人
- 大学受験本番まで時間がある受験生
1.大学受験英語初心者(偏差値50以下)
特に「ビジュアル英文解釈 part1」はレベルが高いわけでもなく基本的な所から学ぶことができますので学びやすい参考書になります。
また「ビジュアル英文解釈」はとても解説が丁寧な参考書になっています。
ですから、細かい部分も解説があってほしいという大学受験英語初心者にはおすすめです。
具体的には偏差値50以下の受験生ですね。
2.東大、京大、早慶のような難関大学を目指す人
一方で、「ビジュアル英文解釈 part2」の方はレベル的に東大、京大、早慶のような難関大を目指す方まで対応した参考書になっています。
「part2」までこなせば、偏差値70以上を目指すことができるので、東大、京大、早慶のような難関大を目指す方にはおすすめです。
3.大学受験本番まで時間がある受験生
また、大学受験本番まで時間がある受験生にもおすすめです。
大学受験本番まで時間があるのであれば「ビジュアル英文解釈」をじっくり勉強し、英文解釈を完璧にしておくことをおすすめします。
ビジュアル英文解釈がおすすめできない人
- 大学受験本番まで時間がない受験生
1.大学受験本番まで時間がない受験生
大学受験本番まで時間がない受験生は合格するため、悠長に英文解釈の勉強をする時間はのこっていないはずです。
受験に合格するために、じっくりと英文解釈に取り組むのは避けて、以下の記事を参考に合格のための最短の勉強をしてください。
ビジュアル英文解釈の効果的な使い方【効率的な勉強法】

今までの内容を踏まえ、ビジュアル英文解釈を使ってみようかなと思う方に、本書のの効果的な使い方について紹介しておきます。
使い方1:ゴールを決める【計画を立てる】
いつまでにこの参考書をマスターするかのゴールを決めましょう。
このいつまでという期限を決めないと、人はどうしてもだらけがちになってしまいますが、期限を決めることで集中力を高め、効率よく勉強できます。
ですので、例えば高校3年生の方であれば「10月からは過去問演習に取り組みたいから夏休み中に長文演習を終わらせる」などと言ったようにゴールを決めましょう。
使い方2:問題を印刷・コピーする
そして、問題のページを印刷しましょう。
もし印刷せずに本紙に直接書き込んでしまうと、精読による復習や解きなおしができなくなってしまいます。
先ほどの述べたように、英語長文は同じ長文を何度も何度も復習することによってその成果を発揮します。
ですので、復習ができるように、本紙には書き込まず、“必ず”問題文はコピーするようにしましょう。
使い方3:時間を決めて問題を解く
印刷が出来たら早速解いていきます。
長文ごとに目標解答時間があるので、その時間内に解き終わるようにしてください。
ここではとにかく、限られた時間の中で問題を解ききることを意識してください。
使い方4:解説を読む
問題が解き終わりましたら解説を読んでいきましょう。
この際に間違った問題に関しては、自分がなぜ間違っていたのか、そして正解するにはどのように文構造を把握すべきだったのかを解説を読んでしっかりと理解してください。
この際に、正解の選択肢だけでなく不正解の選択肢に関する解説もしっかりと読み、自分が問題を解くうえで引っ掛かりやすい場所などの弱点を見つけて克服することを意識してください。
使い方5:和訳も参考程度に見る
解説を読み終わったらその横にある和約を見ましょう。
ただ和約は意訳であるため、正解は本著に書かれているもの1つだけとは限りませんが、和訳する際のコツなどは参考になるので必ず目を通しておきましょう。
使い方6:SVOCを割り振り精読する
ここでの精読と、次の音読をやり込むことによって長文読解力が“大幅”に伸びます。
むしろ、解説を読んで終わりという人はいつまでも経っても長文読解力が伸びることはありません。
具体的にどのように精読するかというと、長文1文1文全てにSVOCを割り振り、わからない英単語などは調べて、長文の全てを和訳できるようにするということです。
この際に、SVOCを割り振り終えたらそれがあっているか、SVOCが割り振られている巻末の長文ページを開いて確認しましょう。
そこで、自分が誤って把握していた文構造を正しく理解しなおすことを心がけてください。
ここで、誤ったままにしていると次の音読の際に、この誤った構文把握を身体に染み込ませていしまい、英文読解の際の大きな障害となってしまいますので、くれぐれもご注意を。
使い方7:10回以上音読する
いよいよ最後のステップ「音読」です。音読しまくりましょう。
この長文を完全に理解した後に音読をすることによってあなたの長文読解力は飛躍的に向上します。
それはなぜかというと、音読することにより「音読をするスピードと同じスピードで英文を読める」ようになり、「頭の中で英語を日本語に訳さずに、英語を英語のまま理解できる」ようになるからです。
おそらくこれができるようになるまで少なくても10回は音読することになるでしょう。
できるようになるまで“音読を繰り返してください。
使い方8:受験までに最低3周
繰り返し1周終わったらそれで終わらずに何度も何度も繰り返し復習しましょう。
参考書を1周して完璧に内容を習得できている人は天才中の天才です。
ほとんどの人は2周目以降に理解できることや気づくことがあると思います。
ですので、参考書の内容を完璧に習得するために何周もしましょう。
私は3周をしたころには、構文が複雑に入り混じった英文も自然と読めるようになり英語の学習はほぼ完成したと感じました。
以上、ビジュアル英文解釈の効果的な使い方でした。
英文解釈の勉強法に関して知りたい方は、関連記事『大学受験の英文解釈の勉強法・やり方』をご覧ください。
ビジュアル英文解釈が終わったら?【次は何やる?】

最後に「ビジュアル英文解釈」が終わったら次に何をすれば良いか紹介しましょう。
①早慶以上のレベル・難易度の高い英文解釈の参考書に取り組む

「ビジュアル英文解釈」が終わったら、次は以下の2冊のどちらかを勉強するのがおすすめです。
- 英文解釈の技術100
- 英文読解の透視図
英文解釈の技術100
「ビジュアル英文解釈」が終わったら「英文解釈の技術100」に取り組むのがおすすめです。
英文解釈の技術100を終わらせることで早慶や東大/京大のような最高レベルに対応する解釈力をつけることができます。
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英文解釈の技術100の口コミ・評判は?レベル・難易度・使い方を評価
英文読解の透視図
「ビジュアル英文解釈」を極めた人は「英文読解の透視図」もおすすめです。
「英文読解の透視図」は偏差値60前後の受験生が偏差値65を目指すような参考書です。
大学で言うならば、早慶・東大・京大のような最高レベルを目指せます。
英文読解の透視図は英文解釈の参考書の中で最も難しいと思います。
勉強して英語長文問題を得意にしましょう。
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英文読解の透視図の口コミ・評判は?レベル・難易度・使い方・勉強法を解説
②英語長文問題にチャレンジ

「ビジュアル英文解釈」が終わったら英語長文問題にチャレンジしても良いと思います。
サクキミ英語でおすすめしている英語長文問題の参考書・問題集を知りたい方は、関連記事『おすすめの英語長文問題の参考書・問題集』をご覧ください。
③過去問を解いてみる

ビジュアル英文解釈が終わったら過去問を解いてもてもいいかもしれません。
サクキミ英語でおすすめしている過去問・赤本の使い方を知りたい方は、関連記事『過去問・赤本の使い方』をご覧ください。
④英語塾や予備校に通って短期間で爆発的に偏差値を伸ばしてみる

ビジュアル英文解釈を解き終わった時点で、ある程度の英語力はあるのではないでしょうか?
このタイミングで英語塾に通ってみて、早慶、東大の英語試験でも満点を取る方法を教えてもらい、さらなる高みを目指してみてもいいと思います。
ビジュアル英文解釈で早慶・東大・京大の最難関レベルの英文を攻略しよう

今回はビジュアル英文解釈について解説しました。
英語長文問題は大学受験の合否を分けます。そして、さらに分解すると英語長文問題集や英文解釈の参考書選びを間違えると時間のロスと共に不合格への道へと突き進みます。
そのため、参考書選びを間違えないためにも、今回紹介した英語塾が無料体験をやっているので、頼ってみてもいいですし、サクキミ英語の本記事が少しでも一助になれば幸いです。
ただ、ビジュアル英文解釈は間違いのない参考書ですので、しっかり勉強して大学受験合格を勝ち取ってください。
今回は以上です。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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