大学受験を目指す高校生にとって、塾や予備校に通うタイミングは大きな悩みのひとつです。
「高1から始めるべき?」「部活が落ち着いてからでも間に合う?」と迷う声は少なくありません。
早すぎると負担が大きいのでは、と心配になる一方で、遅すぎて出遅れたくはないという不安もあるでしょう。
実際に合格を勝ち取った受験生の多くは、入る時期をしっかり見極めています。タイミングを誤ると、せっかくの学習効果も半減してしまうことがあるのです。
では、志望校に合格した先輩たちは、いつ塾や予備校に通い始めたのでしょうか。その答えには、学年ごとの勉強の流れや受験準備の段階が深く関わっています。
本記事では、成功者が選んだベストな入会時期と、失敗しないための考え方を解説します。あなたが今どの学年にいても、これからの学習計画に役立つヒントが見つかるはずです。
塾・予備校に入るベストタイミングを一緒に探っていきましょう。
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大学受験を塾なし・予備校に行かないで挑む高校生の割合は?(通塾率)

塾や予備校に通うためには受講料など結構な費用がかかります。「できれば独学して費用を抑えたい」と思う方もいるでしょう。
一方で、受験するからには学校の勉強だけでなく、塾や予備校で勉強を補強する必要があると考える高校生も結構多いです。
そこでここからは、大学受検の科目を把握した上で、皆さんはどの程度塾に通っているのか数字で見てみましょう。
下記の3点について見ていきます。
①高校生の通塾割合
| 学校偏差値帯 | 1990年 | 1996年 | 2001年 | 2006年 | 2015年 |
| 45未満 | 9.3% | 12.9% | 9.7% | 12.6% | 15.1% |
| 45以上50未満 | 19.0% | 14.7% | 18.4% | 22.8% | 22.5% |
| 50以上55未満 | 9.5% | 21.8% | 16.4% | 23.6% | 29.6% |
| 55以上 | 12.1% | 14.2% | 28.6% | 39.1% | 35.6% |
参考:ベネッセ教育総合研究所「学習基本調査」第5回(2015年)
2001年以降どの偏差値帯も通塾割合は上昇傾向が続いています。
また、2015年には偏差値帯55以上の通塾率が35.6%ともっとも高くなっています。
さらに、学校偏差値が高いほど通塾率も高いことが分かります。
②大学受験者の通塾割合
次に、大学受験者で通塾していた学生の割合です。
下の表は、大学卒業生に「塾、予備校には通ったか?」と尋ねた結果です。
| 通っていない | 通った |
| 43.1% | 56.9% |
参考:大学偏差値マップ(2020.8.13)
アンケートによると、実際に大学に進学した人のうち約6割が「塾や予備校に通っていた」と答えています。
高校生の通塾割合は偏差値55以上でも3割台後半ですから、大学受験者の通塾率は倍近い確率です。
学校だけの授業では足りないと考え塾や予備校に通った学生がかなり多かったことがわかります。
③東大・国公立・難関大学合格者の通塾割合
次に、難関大学合格者で通塾していた学生の割合です。
下の表は、大学を卒業した方に行ったアンケート結果からの引用です。
| 大学名 | 通塾率 |
| 東京大学 | 79% |
| 早稲田大学 | 76% |
| 慶應義塾大学 | 70% |
| 上智大学 | 77% |
| 明治大学 | 85% |
| 青山学院大学 | 84% |
| 立教大学 | 68% |
| 中央大学 | 85% |
| 法政大学 | 66% |
参考:スタスタ「アンケート調査(2018年10月)」
大学受験の際に通塾していた学生の割合は7割~8割と高率です。
特に東大や早慶などの難関大学合格者はかなりの割合で塾に通っていたことが分かります。
塾に行かないで合格した方ももちろんいますが、MARCHレベル以上の難関大学に合格した人に限れば塾に行っていない学生は2~3割程度に過ぎません。
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大学受験は予備校や塾なしでは失敗する?通塾のメリット・デメリットを解説
大学受験の塾・予備校にはいつから通うのがベスト?入るタイミングとは?

前章では、ほとんどの方が塾や予備校に通っていたということがおわかりいただけたかと思いますが、高校生がいつから予備校に通えばいいのか。
塾や予備校に通うべきベストなタイミングについて解説します。
高校1年生から
大学進学を考えているなら、高1から通うのが理想的です。
国公立大学を目指す場合、大学入試共通テスト(旧:センター試験)では多くの大学が5科目以上を課します。高校受験と比べて、科目数も多ければ、範囲も広いため、早めの対策が必要となります。
また、私立大学を目指す場合、学校推薦型選抜(旧:指定校推薦)や総合型選抜(旧:AO推薦)では、調査書(内申書)の提出が義務付けられています。
また、学校推薦型選抜(指定校推薦)は、校内選考で内申点が高校からの推薦を受けられる基準を上回っているかが重要となってきます。早めの対策で入試のチャンスを増やすことができるため、1年生からの通塾がおすすめです。
高1から塾に通うメリットは、もう1つあります。
それは、高校受験で頑張って勉強してきた習慣を活かせること。勉強を習慣にすることで、勉強の量も時間も確保でき、あこがれの大学へ合格できる可能性も高くなります。
また、大学入試当日までの時間が長い分、苦手克服や得意伸長、志望校対策など目的に合わせてじっくり勉強することができます。
高校2年生から
高3から受験勉強を始めるライバルよりも一足早く苦手科目の克服と大学受験対策がはじめられます。
高校受験の倍率は公立校で1~2倍、私立校でも2~4倍だったのに対し、大学入試は倍率5~10倍前後の大学が多く、人気大学では15倍を越えることも珍しくありません。
また、高校受験では近隣の中学生(私立高校だと近県の中学生)がライバルでしたが、大学入試になると全国にいる同学年の高校生に広がります。
さらに、中高一貫生や浪人生など学習進度や学習量が違う受験生も加わってくるため、高校入試よりも大学入試の方が合格を手にすることが大変になるのです。
そのため、難関私立大学を目指す場合は、遅くとも高2のうちに苦手科目の克服し、理科・社会の受験勉強は始めておきたいところです。
特に理社は浪人生との差が縮まりにくい教科でもあり、合否を分ける教科にもなりがちです。
また、国公立大の志願者は理系であれば理科2科目、文系であれば社会2科目が必要となるので、志望校対策を始める高3の秋までに勉強を終えるには、高3スタートではほぼ間に合いません。
高校3年生から
高3から通い始める場合は、基礎固めと志望校対策が中心となります。
大学入試では、1~2割の難しい問題よりも5~6割を占める基礎的な問題でしっかりと点数を積み重ねていくことが大切です。しかし、基礎固めの前に、高1~高2復習が終わっていない場合は並行して行うことになります。
また、高3の夏休みをどう過ごすかが大きな差になります。
そのため、どんなに遅い方でも、高3の夏休みまでに入塾しないと恐らく、その年での現役合格が難しいでしょう。
もし今この記事を読んでいるあなたが、高3の夏休みを過ぎていた場合は、以下の記事を読んでみてください。短期間で合格に導いてくれる塾を紹介しています。
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大学受験で偏差値40から3ヶ月逆転合格!塾・予備校11選|MARCHも視野に
結論:高2の夏休み前までの入塾がベスト
結論としては、遅くても高校2年生の夏休みまでに通うようにしましょう。
やはり、高校3年生の夏休みでどれだけ演習量をこなせるかが重要になるので、高校2年生中に基礎を固めておくためにも、高校2年生の夏休みまでには、予備校に入っておくのがベストかなと思います。
ただ、現役で志望校に合格するためには高校2年生までに基礎を固めることが大切となりますので、理想は高校1年生から塾へ通うことをおすすめします。
国立大学受験者はいつから?
結論:国立大学志望者は高校1年生から予備校に通いましょう。
国立大学は本番の試験に加え、大学入試共通テストの対策もしなければなりません。試験の回数が多いだけでなく、対策すべき科目数も多くなります。
そもそも国立大学は偏差値が高いところが多く、それに加えて5科目7科目の対策をする必要があるのです。そのため国立志望の場合、塾に通い始める時期が遅いと受験対策が間に合わないケースがあります。
苦手を残したまま本番の試験を迎えることにもなりかねないので、なるべく高校1年生のうちから塾に通い勉強をしておくことが望ましいです。
高校1年生のうちからバランスよく勉強をしておくことで、基礎が身に付き苦手の克服ができるでしょう。
早い段階から勉強を始めれば、高校3年生の大事な時期に、英語や数学などの重要な科目に集中して対策ができるというメリットもあります。
医学部受験者はいつから?
- 私立大学の医学部:高校2年生の夏休みまで
- 国立大学の医学部:高校1年生
医学部も難しい学部なので、早くから勉強する必要がありますよね。
結論から言うと、医学部だから特別早く始めないといけないかと言われるとそうではありません。ただ、医学部受験者のレベルは高いので、上記期間よりも早く対策できるのであれば、早めに対策を始めましょう。
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医学部予備校おすすめランキング15選|医学部に強い安い専門塾も紹介
東大受験者はいつから?
結論:高校1年生からです。
東大は最高難易度の大学です。
そのため、東大受験者も国立大学受験者と同じように高校入学から勉強を始めましょう。
東大だからといって特別なことはないので、しっかりと高校1年から対策をすれば受かりますよ。
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東大受験におすすめの学習塾・予備校13選|合格実績が豊富な塾を厳選
大学受検で高校生はいつから塾や予備校に通えばいい?【関連Q&A】

最後に、大学受検で高校生がいつから塾や予備校に通えばいいかに関するよくある質問をQ&Aでまとめたので、参考になれば幸いです。
①大学受検向けの塾で高校生が習うべき科目は何ですか?
文系は英語、理系は数学と英語はマストです。
大学受検の塾や予備校で習うべき科目については下記の記事で解説しているので参考にしてみてください。
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大学受験で高校生が塾に通うべき科目は?習うべき教科2つを紹介
②大学受検で浪人生は塾や予備校の通った方が良いですか?
浪人生は必ず塾や予備校に通いましょう。
詳しくは下記の記事をご覧ください。
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大学受検で浪人生・高卒生対応の予備校・塾13選|選び方と成功法も解説
③大学受検で塾や予備校に通いたいのですが、近くにありません
近くに塾や予備校がない場合は、オンライン塾がおすすめです。
おすすめのオンライン塾は下記の記事でまとめているので、参考にしてみてください。
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大学受験向けオンライン予備校ランキング14選|高校生向け映像授業を厳選
④大学受検ですが、部活が忙しくて塾や予備校に通う時間がないです
部活と両立しやすい記事もあります。
詳しくは下記の記事をご覧ください。
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大学受験で部活と両立できる塾・予備校15選|忙しい学生向け
⑤大学受検でおすすめの塾や予備校を知りたいです
サクキミ英語では、過去200社以上の塾・予備校調査してきており、その中でおすすめの塾・予備校は限られています。
上記で紹介した記事も多少変動はありますが、サクキミ英語として本当におすすめできる塾・予備校は下記の記事で紹介している記事にまとめています。
ぜひ参考にしてみてください。
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大学受験の塾・予備校おすすめ比較ランキング23選|口コミ・評判あり
まとめ:高校生は高2の夏休みまでに予備校に通うのがベスト

今回は、予備校にはいつから通えばいいのかを解説しました。
予備校に通うのにベストなタイミングは下記の通り。
予備校へ通うタイミングは早ければ早い程良いです。
ぜひ、早めに志望校の対策をして、大学受験合格を目指しましょう。
今回は以上です。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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